For close person

ご家族や職場の方へ

People skills

どう、かかわればいいの?

「病気は本人の問題だから、家族や友人や職場の人間は関係ない」と思いますか?池に石を投げ込んだところを想像してください。
波紋が広がりますね。
病気が周囲の人におよぼす影響を考える時、この波紋でうまく説明ができます。池に投げ込まれた石から始まった波紋は、永遠に広がるばかりではありませんね。波紋が池の淵に到達すると、今度は淵から、投げ込まれた石に向かって逆方向に返ってきます。これは、病気に悩むご本人の影響が周囲の人におよぶだけではなく、周囲の人たちからの影響も病気のご本人に及ぶことをよく表しています。
つまり、良くも悪くも病気の影は病気に悩むご本人だけでなく、周囲の人にも必ず忍び寄っていくものなのです。
そして、周囲の方が病気をどう理解し、ご本人にどうかかわり、どんな声かけをするかは、ご本人の病状や回復にも影響を及ぼします。

ご家族や職場の方へ

周囲の方々は
病気のご本人を心配し、
回復を願うあまり、
以下のようなお気持ちを抱いたことはありませんか?

  • 私たちの接し方が
    悪いのだろうか?
    どう接すればいいのだろう?
  • 私がもっと
    何かをしてあげないと
    いけないのかしら?
  • きっと親の
    私の育て方が
    悪かった
    んだわ
  • こんな気持ちになったら
    いけないのはわかっているけど、
    (病気の本人を見ていると)
    イライラしてしまう
  • 心の病気のことなど
    誰にも相談なんて
    できない
    ・・・

病気は、もちろんそれに悩むご本人が一番苦しい思いをしているのですが、ご本人の事を思えば思うほど、家族や友人、同僚など周囲の方々も辛い思いをしたり悩んだりしてしまうものです。ですから、ご家族や職場の方がこのようなお気持ちになったとしても、当然のことなのです。また、病像は回復とともに変化していくので、自宅療養の期間が長くなった時、職場復帰の時など、ご家族や職場の方は、ご本人にどうかかわればいいのか余計にわからなくなってしまうかもしれません。いずれにしても、悩んでいるあなたが病気というわけではありません。
もし、上記のようなお気持ちが起こることや自分がどうしたらいいのかに悩んでいるのでしたら、悩んでいるあなたが当クリニックの扉を開けてみてください。患者さまのまわりの方を治療するということではなく、周囲の方々の不安や焦りを軽くするお手伝いができると考えています。周囲の方への診療をおこなう際は内容により、保険診療の場合と自費診療となる場合がございます。詳しくは電話にてお問い合わせください。尚、ご本人の病名や病状をお聞きになりたい場合には、ご本人の同意が必要になります。